タイトル通りです。ついに結婚いたしました。
「もしかしたら一生結婚しないかも」と思っていた私も気付いたら結婚していましたね。36歳でした。
今回は国籍がちがう(私は日本、嫁はインドネシア)女性と結婚するにあたって色々あったこと、これから気を付けていきたいことなどを書き留めます。
1:出会って1年3ヵ月、婚約して1年3ヵ月で結婚しました
ん?と思うかもしれません。実は出会ってすぐに結婚の約束をしました。たしか一週間経ってたか経ってないかくらいでしょうか。
いろいろと事情があってかなり早い段階で結婚の話が浮上し、結婚を意識していないのなら付き合い続けることができない流れだったので「それは嫌だ!!」と思い即答で婚約しました。そして今に至ります。
嫁とはマッチングアプリで知り合い、アプリをインストールして相手を探していた時は、まさかこんなスピーディーな展開になるなどまったく予想していませんでした。
そもそもアプリを入れた当初は結婚を視野に入れておらず「とりあえず買い物とか映画とか一緒に見に行ける人が出来たらいいなぁ」くらいだったので超展開も超展開でした。
しかし今ではこの流れになって良かったと心から思っています。それには様々な理由がありました。
2:何かと趣味が合う私と嫁
色々なところが似ています。簡単に列挙すると、
- お金に対する価値観が同じ
- 幸せに対する価値観が同じ
- 笑いのツボが似てる
- 歌うことがお互い大好き
- ゲームがお互い大好き
他にも細かい所はありますが大きくはこんな感じです。
これらが同じ(似ている)おかげで意見の対立が比較的少ないように思えます。特に「カラオケ行こうよ!」とか「このゲームやろうよ!」などのことで承認されなかった記憶はございません。
逆に上記の事柄が合わないと「え、私はこうしたいんだけど・・・」みたいなズレを定期的に感じることになり、延いては不仲に繋がるのかもしれません。
しかし幸運にもたまたま最初からこのあたりの価値観がお互いに合致していたため重要な場面での衝突はかなり少なかったのではないかと思います。
ゲームとか長時間やってても「いつまでやってるの・・?」とかならずにお互いに朝まで普通にやってたりします。
楽しめることが合致しているというのはそれだけで幸せです。こんな幸福はないでしょう。
これからも引き続きよろしくお願いいたします。
3:結婚の手続きは鬼でした
2024年3月某日。めでたく結婚の手続きは完了いたしました。しかしその労力は想像を絶するものでした。
日本人同士の結婚を想像している人だと「えっ・・?」となるレベルです。そのくらい違います。
まず国籍がちがうためお互いの国の市役所からありとあらゆる証明書類を発行してもらいます。そしてそれを結婚する国(今回は日本)に集めます。ちなみに郵送費だけでも1万円近く掛かります。
次に対応する大使館に出向き書類を記入します。今回は東京のインドネシア大使館でした。
驚きなのは”書類は現地に必ず出向き、直接本人が記入する必要がある”ということ。私はふつうに「!?」となりました。
「なぜ今のご時世でメールや郵送ではダメなのだろう?」
これは誰しもが思うところでしょう。しかし実際に電話でそのことを問い合わせしてみても、同様の手続きを踏んだ方々に聞いてみても、やはり直接東京の大使館まで行く必要があるとのことでした。なので私は片道5時間半掛けて嫁と東京へ行きました。ちなみに日帰りの弾丸出張。レンタカーを借りて行ったのですがスタッフさんの反応は「!?!?」でした。
大使館で結婚具備証明書というものを発行したら次は婚姻届けを提出しに市役所に行くのですが、そこも普通とは異なります。なぜなら婚姻届けと同時に結婚証明書というものを発行してもらう必要があったからです。またそのために複数のインドネシア語の書類を日本語約して提出する必要がありました(コピーをとり手書きで記入)
一通り書類が揃うとそれを次はイスラムの結婚を行ってくださる方へ郵送します。そこでも複数の問題が発生しました。
パスポートのようなものを発行してもらうのですが、それに必要な写真の規格が通常とは異なるものだったのです。
1つはサイズの組み合わせが通常ではあまりない組み合わせだったため(2パターンある)1度では撮影が不可能だったこと。そしてもう1つは指定された背景色がかなり特殊であったこと。
これら2つの理由により、野外に設置してある証明写真の撮影機では写真の作成は不可能となり写真屋さんに出向くことにしました。
が、最も鬼門だったのは指定された背景色でした。
この背景色というのがかなり特殊で複数の写真屋さんに問い合わせても「その色はないですね・・・」と言われ完全に足が止まってしまうことになります。
試行錯誤の末に私は”PCで自作する”という考えに至りました。
時間の制限もあったので(その日のうちに郵送してくれと言われており、この時既に午後)速攻で自宅に戻り、嫁にスマホで撮影をしてもらいます。
次に撮影した写真をPCに送りPhotoshopで人物を切り取ります。そして指定された背景色が使われている写真の背景色をピックアップして切り抜いた人物画像と合成します。
やっていることは大したことはありませんが”証明写真を自作する”という発想がそもそもなかったので、そこに至るまでかなりの時間足踏みしてしまいました。
やっと写真が完成すると次は写真屋さんにデータを持って行き、そのデータを写真屋さんのPCに転送して証明写真用のサイズにエディットします。
エディットが完了したら写真屋さんにプリントとカットをお願いしてめでたくタスク完了です。
写真を作るだけでも大体2時間半くらい掛かりました。
証明写真が完成したので次は書類を送るのですが時間的に郵便局は不可能だったのでクロネコヤマトへ向かいました。
そこで書類を指定された場所へ送り完了です。
後日、ムスリムの結婚を行って下さる方から書類確認完了の連絡が来たので日時を指定して結婚式の予約をします。
そしてその結婚式は東京で行います。
つまりもう一度東京へ行きました。
・・・oh
さすがにまた日帰りで東京に行くのは精神的に不可能と判断したので、初日は富士の休暇村という場所で泊まり、ゆっくり休んで次の日に結婚式場へ向かいました。
そこで式を挙げめでたく結婚は完了となります。
2024年3月11日。この日は私と嫁にとって一生忘れられない一日となりました。
4:結婚式を挙げる為、嫁の親族の方々が来日。
忘れてはいけない感謝しても感謝しきれない事実。それは日本で結婚式を挙げる為わざわざ嫁の親族の方々が来日してくださったことです。
同時にムスリムの結婚式を上げるためにはこのことが必須条件となります。
当初この条件がかなり鬼門で「まだ会ったこともない俺の為にわざわざ日本に来てもらわなければいけないなんて・・・」とかなり困っていました。
が、たまたま嫁の親族の方々が「日本に旅行に行きたい!」とおっしゃって下さったので、そのタイミングで式も挙げされて頂くことに致しました。本当に運が良かったと思います。
ただし「私たちの為に旅行という体にして来日して下さったのでは??」と考えることもできます。もちろんこのことを親族の方に確認したところで「ちがうよw」と言われてしまうのは必至。真偽の確認は取れません。
しかし、そうだったとしても。そうでなかったとしても。実際に東京まで一緒に付いてきて頂いたことは紛れもない事実。感謝するのは当然です。
また今後の関係を良好にしていきたいのであれば感謝は多い方が良いですよね。
今回の結婚は嫁の親族の方々、実家の両親、そして嫁。いろんな方々の協力があってはじめて成立させることができるものでした。
5:結婚式を終えて
「良い経験だった」
今私たちに去来している正直な心情です。嘘はありません。
準備から式挙げまで約2ヵ月を要した今回の結婚式。
あらゆる面で驚くほどの成長を感じています。
今回の結婚により私たちおよび親族の方々との仲は、通常の国内結婚を行うよりも遥かに深まったことでしょう。労力が比較にならないだけに深まる親睦も桁外れです。
ただ式は「終わり」ましたが嫁との新生活は「始まり」です。
すでに妊娠7ヵ月を迎えた赤ちゃんを迎える準備も進めていかなければいけません。
やることはいくらでもあります。
最後に私の今の正直な思いを一言で書きたいと思います。
人生めっちゃ楽しい。